桜の花の下で生きたいIIお陰様で両親、兄弟が元気(両親は相当弱っているが)なので、本当に身近な人の死に立ち会ったことがない。両祖父母はかなり前に亡くなったが、生活をともにしなかったので悲しいけれども喪失感はなかった。しかしながら前にも書いたが、職業柄お坊さんよりも葬儀に出るので「人は死んでいくもの...
政治家はどこで酒を飲むのか「料亭に行きたい」、初当選直後のインタビューで答え、話題となった新人議員がいた(今はいない)。カツラメーカーのコマーシャルは政治家をモチーフにしているが、やはり料亭の一室での密談のシーンだ。映画やテレビドラマの影響で、「政治家が飲むところ=料亭」というのがお決まりとなってい...
桜の花の下で生きたい(房総人)政治家稼業をやっていると「政治家は神経が図太い人しかなれないんでしょう。」とか「心臓に毛が生えている人達」とか言われることが多い。テレビドラマや小説の影響かもしれない。しかし自分の周りの先輩、同僚を思い浮かべると、むしろ繊細な人がほとんどのような気がする。政治家という職業は...
北京にて人間の記憶は嗅覚と深く関わっているらしい。街を歩いていて、漂う匂いに特定の記憶がフラッシュバックすることがある。1年ぶりに北京に着いて、違和感を覚えたのは、何故なのかと考えた。「そうだ、排気ガスの臭いだ。」 いつも北京に着いて、排気ガスの臭いを嗅ぐと「北京に来た。」そう感じ...
伊予ヶ岳登山記(房総人)千葉県に生まれ育って四十五年、初めて伊予ヶ岳に登った。前々から気になっていた。まず名前だ。安房の国にあって伊予(愛媛県)ヶ岳とは、どんな由来だろう。次に山容。千葉県では珍しく岩峰を持つ。子どもの頃から房総三山と呼ばれる「清澄山・鹿野山・鋸山」には何度となく登った。特に鹿野山...
「自由民主」 私の青春時代賑わいを見せる赤坂サカスの外れあたりにTBSのスタジオに通じる坂があった。早朝の六時過ぎにとぼとぼと登っていた。当時担当していた八時半から始まる番組内の生CMの準備のためだ。 大学を卒業してメーカーの広告制作室に入った。早稲田大学を選んだのも「映画をやるなら早稲田でしょ」と...
党機関誌「自由民主」 カレー雑感国会議員は衆議院で二期目、参議院で一期の折り返しを迎える三年が過ぎるとみんな体型が似てくる。後ろ姿では区別が付きにくくなる。背中に脂がのり、腹が出る。いわゆるメタボ体型だ。私も含めて議員のメタボ率は相当高い気がする。なぜ皆が同じ体型になるのか。この謎を考えるに、極めて明快な...
タイトルについてホームページに連載するエッセイのタイトルをぼーっと考えていると、ふと今から20年前のことを思い出した。東京四谷の街をぶらぶら歩いていると、「ぱいんふぃーるど」という看板が目に入った。ドアを開けて店に入ると、カントリーミュージックが流れていた。...